ゆらりまゆ no 古峯神社(栃木県)
昨今の季節は地球温暖化の影響なのか、季節の紅葉の感じがイマイチな感じがする。夏と冬を行きつ戻りつしているような、服の選択も気を揉むこの頃である。数年前の11月に栃木県の秋を感じに出掛けたことを思い出す。
古峯神社である。
脇に流れる川は大芦川、祭神は日本武尊(ヤマトタケル)を祀っているとの事。もとは古峰ヶ原(こぶがはら)と呼ばれた場所にあったようで、古くは山岳信仰の修験道の道場として、神仏習合の時代には日光修験の道場として、そして火伏や豊作などの神として庶民からの信仰をも集めていたようだが、神仏分離により現在の地へ移動して古峯神社となったような事が書いてあった。
天狗の御朱印も目当ての一つという事もあっておとづれた場所だが、天狗は日本武尊(ヤマトタケル)の使いであり、降りかかる災厄を飛翔して払ってくれると考えられているようで、未だ信仰の厚さを感じさせる雰囲気がある。
古峰園(こほうえん)
広大な敷地を誇る古峯神社の敷地内の日本庭園だ。御朱印の待ち時間に園内を散策するもやはり日本庭園の造りの見事さはなんとも言えないものがある。現在の古峯神社の文字と古峰園のミネの文字が微妙に違うのはかつて古峰ヶ原(こぶがはら)と呼ばれた地名による物だと思われる。
山岳信仰から神仏習合そして神仏分離の動きの中で、古くは古峰ヶ原(こぶがはら)が修験道の道場だったとの話から、近くに足尾銅山跡もあり修験僧の本来の目的は修行の傍ら鉱物探しではなかったのかと想像が膨らむのである。
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