2022年09月11日

ゆらりまゆ no 松本城(長野県)

ゆらりまゆ no 松本城(長野県)
国宝松本城


ゆらりまゆ no 松本城(長野県)

長野県松本城へと出かける。水濠で囲む城郭はとても気持ちの良い公園となっていた。

黒漆の下見板のせいでか別名烏城と呼ばれたりもするようだが、松本城管理組合は「文献に記載なし」というのが公式見解のようで松本城となる以前の”深志城”が別名としてはあるようだ。

ちなみに烏城とは岡山県にある岡山城の俗称であり、兵庫県の姫路城(白鷺城)との対比で呼ばれたもののようである。

ゆらりまゆ no 松本城(長野県)
国宝松本城の鯱瓦(しゃちがわら)と知ってか知らずか鳩達が遊ぶ。

鯱は火災の際に水を吐くという想像上の魚なのだそうだ。雄が口を開き雌は口を閉じているのだとか。この写真では口を開いているのか閉じているのかの判別は難しい。

ゆらりまゆ no 松本城(長野県)

松本城は五重六階の天守としては日本最古と言われるようだ。天守とは元々の建築用語のようで、明治時代あたりから天守が天守閣と呼ばれるようになったのだという。

ゆらりまゆ no 松本城(長野県)
さすがは戦いのための天守、小窓からの遠景が素晴らしい。

3階から4階への階段の勾配は61度あるとのことで、階段の間隔も高いため上がるに注意と骨が折れる。これも敵からの攻めを考えての工夫なのだろう。

4階部分の天井の高さは4mあると言うのだから我が家の天井よりもはるかに高い。どこぞのCMで「大物を育てるには・・・」とのキャッチコピーがあったのを思い出した。

ゆらりまゆ no 松本城(長野県)
松本城黒門である。

この門と同じように天守の壁も白と黒とに分かれるが、黒は50年の耐久性があると言われる黒漆を塗り防腐剤としての効用も、白は白漆喰仕上げとなっているとの事だ。

関ヶ原の戦の前後で築城の色が、戦国時代の黒から江戸時代の安定の白に変わって行ったというのはよく聞く話である。

ゆらりまゆ no 松本城(長野県)

全国に国宝天守とされるものは5基ありそのひとつが松本城である。重要文化財天守とされるのは7基である。天守も政治との絡みで紆余曲折あったようだが現存するは全部で12基との事。

同行の者から「濠の水はどこから引いたのだろうかとの疑問が出た」確かに、と思い調べてみると湧水によるものなのだそうだ。総堀の埋め立てにより行き場を失った水は別の場所から現在でも湧き出ているようだが、

お濠全体となれば、結構な水量なので近くを走る女鳥羽川からの引き水もあったかもしれない。

松本城は平城なので水濠という事になるが、水濠は一般に水を張るだけでなく敵に備え水中にいろいろな工夫を施してあったりするようでお濠の幅も100mを超えるものもあるのだとか。

特に城に興味があるわけではないのだが、成り行きで立ち寄ることとなった松本城で多くを学ばせて頂いた。



同じカテゴリー(記憶の玉手箱)の記事

Posted by あんががま at 08:00│Comments(0)記憶の玉手箱
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。