2022年12月15日

ゆらりまゆ no GINZA(東京都)

ゆらりまゆ no GINZA(東京都)
銀座4丁目交差点

銀座へと出かける。午前10時には数寄屋橋交差点前に立ったが、休日のこの時間では銀ブラには少々早いようだ。店舗の開店は11時が主流か?

ゆらりまゆ no GINZA(東京都)

近くに小さな観光案内所があったことを思いだし立ち寄ってみた。銀座八丁神社巡りのポスターが目に付く、特に目的があるわけでもないので巡ってみることにする。

徳川家康が入府のころ江戸前島の湿地帯の埋め立てに始まり、和田倉門あたりを火元とする大火後に明治政府の政策がレンガ街を造り、関東大震災や第二次世界大戦など幾度の街形成を呼び起こした銀座は他の街と違う大人の落ち着きを感じさせる街である。

中央をゆく銀座通り(旧東海道)は南北に走り、晴海通りが東西を結ぶ。その交差するところに今や銀座の顔とも言えるTOP写真の和光の時計台が聳える。

北の京橋辺りから1丁目、2丁目と続き南の新橋方面の8丁目までを銀座の街としている様だが、横長の町割りを縦横に道路が走り地図上で見ると碁盤の目のようになっている。

まずは1丁目にある幸稲荷神社(さいわいいなりじんじゃ)へと向かう。

ゆらりまゆ no GINZA(東京都)

銀座なびのHPによると、京都伏見神社から勧請されたのだと書かれているから、御祭神は倉稲魂(うがのみたま)神なのだろうと思われる。
火防(ひぶせ)・縁結びにご利益があるのだとか。

3丁目では2か所を参拝する。

ゆらりまゆ no GINZA(東京都)

松屋銀座屋上には龍光不動尊(りゅうこうふどうそん)が祀られる。家内安全や商売繁盛にご利益があるのだそうだ。

ゆらりまゆ no GINZA(東京都)

そして2つ目は朝日稲荷神社である。大広朝日ビルの1階には拝殿があり屋上に本殿がある。屋上も比較的狭いスペースに祀られているがこちらも気持ちのいい空間である。

鳥居に書かれた文字の「奉納 (株)松屋」の文字が気になるところではあるが…このビルも松屋さんの持ち物なのだろうか?

ゆらりまゆ no GINZA(東京都)

4丁目に移動。並木通りの道路沿いにチンパンジーの置物が指さしで案内してくれたのでビルの間より奥へと向かう。宝童稲荷神社(ほうどういなりじんじゃ)である。こどもの健やかな成育にご利益があるという。

かつて江戸城内にあったものをこの場所に勧請し鎮座したのだという。将軍の子息の早世を防ぐために祀られた神社で福禄寿を祀る。と中央区の観光協会のHPには書かれている。

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4丁目交差点の銀座三越ビルは装いも新たに建っていた。その屋上には地蔵尊と三囲神社が祀られてる。地蔵尊とは俗にお地蔵様をいい民間信仰では道祖神としての性格を持ち、子供の守り神として信じられているのだとWikipediaには書かれる。

三囲神社は三越の守護神なのだというがここも写真の撮り忘れである。

ゆらりまゆ no GINZA(東京都)

そして歌舞伎稲荷神社へは今回立ち寄らなかったが、近隣の平安・火伏の守護などを祈願して祀られているのだとか。歌舞伎座地下にある木挽町広場もなかなかお面白い空間だ。

今は銀座で表記されるこの辺りは旧町名が木挽町なのだそうだ。

ゆらりまゆ no GINZA(東京都)

5丁目の東稲荷神社へと向かう。三原小路と書かれた筋道の途中にある。何やら金春芸者の奇麗どころでも出てきそうな雰囲気だ。

7丁目での写真は無いが2箇所ばかり巡る。成功稲荷神社は資生堂本社ビルの屋上にあるようで、日曜のこの日は非公開となっていた。成功に縁がないということか。

また、かく護稲荷神社(かくごいなりじんじゃ)は京都伏見稲荷から勧請(かんじょう)して江戸の根岸の里に奉安されていたものを松坂屋銀座店の屋上に分霊を遷座してあったものがGINZA SIXのオープンとともに屋上にて遷座(せんざ)されたのだと銀座なびにはかかれる。

ご祭神は倉稲魂命(うがのみたま)なのだそうだ。この神は一般に食物神とされ、各地の稲荷神社に祀られているのだそうだ。ご利益は火防、厄除け。

GINZA SIXのこの日の屋上空間は人影少なくのんびりとして穴場的な感じだった。この時期イルミネーションが美しいようだ。

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熊谷稲荷神社は開運・火防の守りのご利益。

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豊岩稲荷神社は火防神と縁結びの神をまつるのだとか

昔と町名が変わったのを考え合わせると、これらの稲荷神社はかつての町内会にそれぞれ祀られた守護神ではなかったのかと思える稲荷神社巡りだった。

そもそも稲荷神とは食物の神を表すようである。豊作や商売繁盛という実りへの祈願と江戸の火事に対する火防への祈願の場所は、大きい小さいに関わらず人々の気持ちの拠り所として常に身近にあったものなのだろう。

ついでに言えば、お稲荷さんとは狐の事ではなく稲荷神の使いが狐であり、神をお守りする存在として境内に置かれているのだとか。

小さな街に意外にも多いお稲荷様。現在案内図をみる限りでは12の神社他がある。古くより文化の先端を担う銀座の、人知れぬ小さな場所で江戸の気概が今も活き続けている気がする今回の銀ブラでした。

ゆらりまゆ no GINZA(東京都)
東急プラザ銀座

銀座の街はショッピングもさる事ながらビルの屋上がなかなか魅力的だ。銀座歩きの後は屋上空間での休憩も良い。

ゆらりまゆ no GINZA(東京都)
サルヴァトーレ フェラガモ銀座本店

ゆらりまゆ no GINZA(東京都)

締めの一杯は7丁目あたりがいいかな。



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Posted by あんががま at 09:00│Comments(0)記憶の玉手箱
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