2023年07月30日

ゆらりまゆ no 仙台(宮城県)

ゆらりまゆ no 仙台(宮城県)

東北新幹線やまびこ号で東京から仙台までは2時間ほどで到着する。

08:08分発に乗車し当日の10時過ぎには仙台駅の七夕をイメージしたと思われる見事なステンドクラス前に立つ。


ゆらりまゆ no 仙台(宮城県)

まずは仙台藩祖の伊達政宗公により創建されたという、仙台藩総鎮守とされる国宝大崎八幡宮へのご挨拶である。

時は七月、仙台と言えば七夕祭りで知られる。願いの書き込まれた色とりどりの短冊が風にたなびく様がなんとも涼しげである。

ゆらりまゆ no 仙台(宮城県)

6月の祓の名残か、茅の輪にまで短冊が……潜り方の順路が描かれていたので試してみた。が、正しかったかどうかは不明である。

ゆらりまゆ no 仙台(宮城県)

大崎八幡宮 拝殿である。
豪華絢爛の桃山様式を代表しつつ権現造の建物として明治36年に国宝指定を受けているのだと由緒書きには書かれる。権現造りは本殿と拝殿を石の間で繋ぐのが特徴とされている様なので、ここで写真の撮り漏れが発覚ししごく残念な思いになる。

仙台城址公園へと向かう。

仙台城が青葉城と呼ばれる由来についてであるが……千体城、後に千代城と称し現在の仙台城となった。

本丸の地が仙台七崎の1つ青葉ヶ崎であったことから俗称を青葉城と呼ぶのだと城址公園内にある歴史案内板には書かれる。

そして千体城について調べてみると、この地には千体仏がありそこに城を築いたことからその名がつき、

後年千代に栄えるようにという願いから国分氏が千代城に改名したとされるのが通説のようだ。

という事は、仙台城前から山城であれ何であれ城そのものがあったということなのだろう。

ゆらりまゆ no 仙台(宮城県)

仙台城址の石碑の辺りからは眼下に広瀬川の蛇行が見えその先に仙台の街が一望できる。気持ちのいい場所である。

そして周辺には政宗公の騎馬像も建つTOP写真がそれである。

昭和18年(1943年)には、戦局の物資不足から金属回収令がだされ騎馬像も撤去される。そして22年後(1965年)には仙台観光協会から市へと騎馬像の寄贈があったようだ。

しかしながら、2022.3.16の震災により被害を受け、その修復の為しばらく台座から離れるが2023.3月には修復を終えた騎馬像が仙台城址公園へと戻って来ていた。

伊達政宗公の高々と建つ騎馬像の顔は兜の陰となりはっきりと見ることはできなかった。

政宗公は独眼竜の異名を持つ。幼い頃に天然痘(てんねんとう)というウィルス感染症で片目を失ったことによるらしいが、

しかし己が姿を絵師に描かせる際には必ず両目を入れさせたというのだから、凛々しく見える独眼竜の姿も本人的にはよほど気になっていたのかも知れない。

ゆらりまゆ no 仙台(宮城県)

仙台城址公園内には、宮城県護国神社も鎮座する。明治天皇の思し召しにより、明治維新から大東亜戦争に至るまでの尊い命を御国に捧げられた郷土出身者の御霊を祀るものと由緒書きにはあった。

園内にある青葉城本丸会館近くで可愛らしい仙台スズメ饅頭を見つける。土産に5個入りを1つもらうことにしたが、”なぜ、スズメ?”の疑問が残る。

どうやら仙台藩の家紋はいくつもあり使い分けていたようだが、その1つに”竹にスズメ”の紋があった。
本丸会館のため青葉城の名を使いスズメ饅頭で上杉までも引っ張り出すという流れが面白く、ようやくの納得となる饅頭は喉からすんなりと下りていった。

ついでだが、上杉笹の紋にあるスズメはケンカしているようにも見え強いイメージだが、仙台笹の紋のスズメは穏やかで優しげなイメージに見える。果たして、上杉・伊達の養子縁組は頓挫解消となったのか気になるところである。

仙台東照宮へと向かう

ゆらりまゆ no 仙台(宮城県)

随身門である

ゆらりまゆ no 仙台(宮城県)

仙台東照宮 拝殿である

東照宮とは家康の墓所であり家康を祀った神社である。東から照らす神社との意味だそうだが………

仙台東照宮は2代藩主の伊達忠宗公により創建されたのが1654年だという。ついでだが、忠宗公は徳川秀忠の娘の振姫(ふりひめ)と縁結びしているため、家康は義祖父と言う事になる。

家康に対する東照大権現の神号は、家康逝去の翌年の1617年に朝廷から与えられたものだとか。

『久能山で西を睨み、日光山で関東を守護する権現となった』という事らしい。

現在東照宮は全国に100以上あるようだが、かつては700以上もあったというから驚きである。


その後仙台市内の散策を考えていたのだがリベンジの仙台もやはり雨模様。その気も失せて昨年の仙台入りで見つけておいた居酒屋で夕食を済ませ本日終了となる。

明日は天気の持ち直しに若干の期待をかけ松島海岸を目指す。




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Posted by あんががま at 09:00│Comments(0)記憶の玉手箱
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